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ハエ大量発生の陣

この記事を開いているということは、もしかしてハエの大量発生していらっしゃいますか?心中お察しします。辛いですよね。ストレスですよね。我が家で起こった事件の全容と撃退の方法をまとめましたので、お役に立つ部分があれば恐悦至極です。

季節は初夏。カツオが美味しい時期でした。私たち夫婦は結婚2年目で2LDKのマンションに住んでいた時の話です。二人とも共働きだったので、少しくらいの家の異変には感知していませんでした。

異変に気がついたきっかけはやはりハエそのものが家を飛んでいて(小バエではないです動物のウンコとかにたかる大きさのハエです。)どっから入ってきたんだよと思ったのが始まりでした。家の中で湧いているとも知らずに。

私たちは帰宅が遅いこともあり、自炊の頻度は高くしありませんでしたが、冒頭で触れた通り、その夏はカツオが豊作でかなり美味しかったので、スーパーでお刺身を買って家で食べるスタイルが気に入っていました。

次の日もまた次の日も、割と大きめのハエが何処からともなく侵入してきます。ビーンビーン羽を鳴らしながら飛び回って、ヤツらやたら俊敏で家から追い出すのが大変なので、いよいよイラついてきました。イラつくと同時に、さすがにちょっと異変を感じて、この何日かハエ多くない?近所にハエがたかっているのか?どこかのペットでも亡くなったのかな?とか不謹慎ですが、完全に被害者ヅラしてサスペンス的なことを考えていました。家の中で湧いているとも知らずに。

決戦の夜

ある日、残業で遅くなったので急いで家に帰るとリビングに電気がついていて、旦那の方が帰り早かったかと暗い玄関で靴を脱いでいると、リビングの方からすごい熱気が伝わってきて、なんか旦那がバタバタしている。バタバタというか丸めた新聞紙を振り回して暴れていました。

「こっちにくるなーーー!!!あ、痛い」と叫びながら丸めた新聞紙をブンブン振り回します。ん?ゾンビ映画の世界観ですか?とリビングに向かってのそのそ進むとそこは…

弾けるハエのポップコーン

キッチンとリビングの対角を攻めるように大量の弾丸みたいなものがバチバチ家具に当たりながら縦横無尽に飛び交っている。弾けるハエのポップコーンの誕生である。

何これ痛い!!物凄い速い小石みたいな黒くて早くて小さい硬いものが頭をかすってくる。頭を守りながらボロボロの旦那に何があったのか聞くと「ハエが部屋中飛び回っている」という驚愕の事実が発せられました。

ざっと20匹以上。というか私の動体視力では20匹くらいまでしか追えません。絶句。

窓全開にして自主退場を促しますが交渉は決別。スペインマドリードの闘牛場さながら興奮したデカいハエと対峙します。セニョール!セニョリータ!

汗だっくだくになりながら、殺虫剤振り回して、掃除機の振り回して、なんとか駆除できたのは深夜。これから未来をともに生きていく私たち夫婦がハエに勝利しました。長い戦いでした。本気で昆虫とやり合ったのは人生で初めてです。私たちは達成感から疲れ果てて泥のように眠りました。

翌日、会社の仲のいい同僚に昨夜のハエ大量発生事件をオモシロおかしく披露し、家に帰るのがトラウマだよーなんて軽口を叩いてひと笑い稼いでいました。その中で同僚がそもそもそのハエどこからきたの?と聞いてきました。

確かに昨日の夜はセニョールとセニョリータでハエ退治することに必死になっていて考えに至らなかったけど、ハエが発生した根本的な原因はなんだったんだろう。戸締りをしている密室の空間で何があったんだろう?もしや排水口?エアコンの室外機とか?うわ、最悪。などとまたしても懲りずに完全に被害者ヅラして他方面に罪をなすりつけていました。家の中で湧いているとも知らずに。

その日の晩、家に帰ると、またしてもリビングの方からすごい熱気が伝わってきて、なんか旦那がバタバタと丸めた新聞紙を振り回して暴れていました。しかも今日はすごく怒っています。理由は私が廊下のドアを閉め忘れ玄関にまでハエの大群が勢力を広げていたから。とんでもない失態に全力で謝りました。

いったん外に出て、家の中で湧いているという説で両者の見解は一致、陣営を立て直します。ドラッグストアに行き殺虫剤とハエを取る粘着テープを買いました。この時代にハエの粘着テープを買う羽目になるとは、昭和の遺産だと思っていただけに複雑な心境です。家に帰り早速粘着テープ仕掛けてから、ベランダ側の窓を開けてみると、外気に誘われたハエたちが見事に引っかかってくれて半分近くは取れました。粘着テープ、くっつけて取るというシンプルな作戦ですが、想像以上の活躍です。数えてみるとその数20匹以上。みんな1センチくらいある立派な体をしていました。でもまだ半分。飛んでいるヤツらを合わせるといったい敵陣の勢力は如何程になるのか気が遠くなります。私はついに完全に我が家が乗っ取られていることを理解してゾーンに入りました。ええい!今飛び回っているハエどもは飛ばせておけ、城じゃ!奴らの城をつきとめ焼き払うのじゃ!と気持ちは戦国武将で繁殖場所を探しました。

旦那はリビングだ…リビングが怪しい…と

私は絶対にキッチンが怪しい…怪しい…と舐めるように見ていたら、冷蔵庫の後ろで卵を発見!(目を凝らすと卵ではありません蛆でした。ありがとうございました。)

あっぱれ!近所でペットでも亡くなったのかなとか、排水口や室外機とか疑って関係者の方々スミマセンでした!

どうやら、Amazonで買った古本の段ボールに卵?蛆?付着、冷蔵庫の温度と夏の湿度と夏の日中密室で室温上昇で孵化、カツオの生ゴミで繁殖という3コンボだドンでした。

その後、一週間ほどでキレイに追い払い、結婚式で誓い合った、穏やかで心休まる我が家を奪還することができました。しばらくの間寝てる時でもハエの気配や羽の音が聞こえる気がして病んでいましたが、今はこの通り元気です。この経験から、段ボールはすぐ捨てた方がいい、生ゴミは溜めない方がいい、粘着テープは髪の毛もくっつくという教訓を得て、生活力の経験値を大幅に獲得しました。

この記事を読んでくださったすべての皆様に、ハエに襲われる人生とならないことを心よりお祈りしております。ありがとうございました。

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